2025
08.03

令和の米騒動(5)

ブログ

そして、ドン・キホーテ・大手コンビニ3社(セブンイレブン・ローソン・ファミマ)・以前から取り扱いのあったスーパーなど備蓄米が販売し始めました。
良かった、良かった。 めでたし・めでたし

と、なりません!!

今まで、令和の米騒動(1)(2)(3)(4)と書いてきましたが、
復習の意味でもう一度書きます。

✅ 小泉進次郎農相就任以前(〜2019年)の備蓄米の基本運用

🔹 1. 災害や不作に備えた「戦略備蓄」

•政府は毎年約100万トンの備蓄米を保有。

•災害時(地震・水害)や凶作年などに備えて、3年を限度に保管。

•古くなった米は「更新」のため市場へ放出し、新米に入れ替えていた。

🔹 2. 更新放出は「年1〜2回の一般競争入札」方式

•備蓄の“入れ替え”のたびに、市場に流す米の放出が行われた。

•放出方法:

•一般競争入札(公開入札)

•主に**業務用ルート(加工業者、問屋、外食産業)**が落札。

•一般消費者に直接届くことは少なかった。

👉 ドン・キホーテやコンビニなどの小売業者が直接入手するのは極めて困難だった。

🔹 3. 米の用途は主に「加工・業務用」

•放出された備蓄米の多くは以下の用途に:

•学校給食用

•酒・みりん・酢などの原料用

•おにぎりチェーン・外食産業用

•米粉や飼料用にブレンドされることも

👉 「家庭で直接食べる主食米としての備蓄米」は、ごく一部だった。[注1]

🔹 4. 放出価格は安いが、消費者価格は高止まり

•落札価格(業者仕入れ)は5kgあたり1000円未満でも、

•最終的にスーパーや飲食で消費者に届く時点では2000円〜3000円の価格になることも。

•なぜなら、問屋・精米業者・中間物流業者が複数介在していたから。

✅ 小泉進次郎以後との違い

項目      小泉以前       小泉以後
放出方式      年1〜2回の競争入札 随意契約(個別交渉)に変更

販売先      加工業者中心     コンビニ・ドンキなど小売にも解禁

消費者への見え方 「見えない米」 店頭で“備蓄米”と明示的に販売

政治姿勢 静かな運用 「コメをじゃぶじゃぶに」パフォーマンス型

小泉農相以前の備蓄米は、ほとんどが加工・業務用に回され、一般消費者の目に触れることはなかった。
公平な競争入札という建前はあったが、実態は限られた業者しかアクセスできない**“見えない米市場”**だった。

「古米の終着駅はどこか?──備蓄米の寿命と輸入義務のジレンマ」

🔻1. 備蓄米の流れ:古米・古古米・古古古米とは?

政府備蓄米は、収穫から最大3年間保存され、順次「更新放出」されていく。
この更新サイクルに従って、米は次のように分類される:

用語 意味 年数 一般的な評価

古米 収穫から1年経過 1年 香り・食感は少し劣る

古古米 2年経過 2年 パサつき・古米臭が出る

古古古米 3年経過 3年 人によっては拒否感も

古古古古米 例外的に4年保管されたもの 超例外 基本的には「非常用」「加工用」扱い

通常、**政府は3年で備蓄米を更新(放出)**し、消費や加工用に回して入れ替える。
この時点で市場に流れるのが「古古古米」だ。

🔻2. 備蓄米の使われ方(更新放出後)

古古古米の放出後、行き先は次のように分かれる

•加工用(酒、酢、味噌、米粉)

•外食チェーン(おにぎり・定食屋)

•学校給食

•業務スーパーやブレンド米として市販

•飼料用や海外援助(無償提供)

👉 消費者が「これが備蓄米です」と分かる形で売られるのはほとんどなかった(2020年以前)。

「新米と古古古米のブレンド米──“おいしさ”の正体は何なのか?」


ここで[注1]「家庭で直接食べる主食米としての備蓄米」は、ごく一部だった。

ごく一部に引っかかった人がいるのではと思い、
解説します。

🔻1. 「ブレンド米」とは何か?

市場に流通する「ブレンド米」は、複数の産地・品種・収穫年度の米を混ぜたものを指す。
実はこの中に、古米や古古古米が一定比率で混ざっているケースがある。

🔻2. 新米+古古古米という“ギリギリの調整”

業者は味とコストのバランスを取るために、最新年度の新米に、2〜3年古い米を混ぜることがある。

•表示義務上、一番多く含まれている産地・年度だけを記載すればOK

•例:「新潟県産コシヒカリ」と書いてあっても、51%だけが新潟産新米、残り49%は別の古古古米でも違反ではない。

消費者は「新米を買ったつもり」が、実際には複数年のブレンド品ということもある。

🔻3. ブレンドの目的は「コスト削減」と「在庫処理」

•古古古米は備蓄米の更新放出や業者買い取りで流通に出回る。

•そのままでは売れないので、新米と混ぜることで「味を隠し」「価格を調整」。

•結果的に、

•安価なPB(プライベートブランド)米

•おにぎり用業務米

•格安スーパー米

として市場に出てくる。

🔻4. 味・品質の不安と“消費者の錯覚”

古古古米が入っていても、水加減や炊き方でごまかせる程度なら問題視されにくい。
だが専門家によると、次のような影響がある:

「香りが飛び、食感がパサつく。米そのものが本来持つ“うまみ”が失われている」(お米マイスター西島豊造氏)

「古古古米の炊飯臭は、研ぎ方や吸水時間を工夫すれば多少緩和されるが、冷めるとすぐ分かる」(業務用米卸関係者)

表示では分からない、実際の“中身”がどんな米なのか――
消費者は「新米」と信じていても、それは**新米+古古古米の“再構築された味”**かもしれない。
このブレンド構造は、米価を下げすぎないため、在庫処理のため、そして制度上の“隙間”を埋めるために生まれてきた。

🔻1. WTOミニマム・アクセス米との関係

日本はWTOのミニマム・アクセス義務により、毎年77万トン(精米換算)のコメを輸入している。

輸入元           例           備考

アメリカ          カリフォルニア米      約10万トン超が毎年

タイ          ジャスミンライスなど  緊急時の輸入実績あり

中国・オーストラリアなど                加工・業務用に回る

これらの米も、

•家庭用にはほとんど流通しない

•政府備蓄としてストック

•消費しきれず加工・外食用にブレンド

となり、国産古米と用途が重なってしまうため、価格形成や備蓄更新の圧迫要因にもなっている。

🔻2. 問題の根本

・古古古米が「売れ残り」になるのではなく、「見えないところで消化されている」こと。

・WTOの義務で米を輸入し続ける一方、国産備蓄米も抱え、需給バランスが崩れていること。

・結果的に、米価の下支えも中途半端で、消費者も農家も恩恵が見えにくい。

小泉農相以前、備蓄米は「古古古米」になるまで倉庫に眠り、業務用や加工用にひっそりと消えていった。
一方、WTOルールで毎年77万トンの外国米を買い入れる義務もある。
国産古米と輸入米――この“二重構造”が、備蓄制度と米価政策を複雑にし続けている。

ここで「WTO」という名の機関が出ましたね。
僕は国連の一部の機関と思いましたが違うようです。

WTOは国連とは別の独立した国際機関であり、国連の一部ではありません。
ただし1995年に国連とは協定を結んで連携しています。

小泉進次郎 農相就任後の備蓄米政策の動き(2025年)

🔻1. 【2025年4月】小泉進次郎 農水相に就任

•石破首相のもと、知名度と改革イメージを期待されて起用。

•就任早々、「米価を下げてでも流通を活性化させる」と明言。

•キーワード:「コメをじゃぶじゃぶに流す」

🔻2. 【2025年5月下旬】備蓄米の放出開始を電撃決定

•農水省が一般競争入札ではなく「随意契約」での放出方針を発表。

•これにより、一部の選定企業(大手スーパー・業務ルート)に優先的に備蓄米が供給される仕組みに変更。

🔻3. 【2025年6月】スーパー・ドンキ・コンビニでの販売開始

•5月末から販売を開始。競争入札ではなく、スーパー・ドンキ・コンビニなどを対象とした随意契約で提供されるようになった。

•6月10日には追加20万トン(令和2〜3年産古古古米)を放出、店頭価格は5kgあたり約1700〜2000円程度とされる動きが報道された 。

•「古古古米」「古古古古米」などが店頭に並び、一部では即完売の報道も。

🔻4. 【6月10日】20万トンの追加放出を決定

•対象:令和3年産・令和2年産=古古古米および古古古古米

•目的:市況の安定、価格の引き下げ、「コメ不足報道」への対応

小泉農相は「コメ不足ではなく、コメが市場に回っていないだけ」と発言。

🔻5. 【国民の反応と混乱】

•安価な米を歓迎する声と、「古米臭い」「味が劣る」などの不満がネット上で交錯。

•西島お米マイスター:「においが思った以上にダメだった。拒否反応の人もいる」とコメント。

•小泉農相が「自ら備蓄米を食べるパフォーマンス」も行ったと報道される(写真未確認)。
      これは「本当に古古古米を食べているのか?」などの声がある。

🔻6. 【ドン・キホーテや消費者団体から制度への疑義】

•ドンキが「なぜうちが扱えないのか」と農水省に意見書提出(返答なし)。

•「条件緩和」により後日販売解禁されたが、不透明な選定プロセスに批判も。

•一部の消費者団体が「随意契約は公平性を欠く」と抗議声明。

【まとめ】

小泉進次郎農相の誕生は、備蓄米制度の表向きの“公平”から実質的な“裁量放出”への転換点だった。
消費者に直接届くようになったのは初めてとも言えるが、品質の不安・制度の透明性・既得権益との関係――
どれを取っても、まだ解決にはほど遠い。

では、備蓄米の倉庫には古米・古古米・古古古米の他にWTOミニマム・アクセス米が…
少し説明の意味で書きますと…

✅ 前提:WTOミニマム・アクセス米とは?

•日本はWTOの取り決めにより、毎年約77万トン(精米換算)の外国産米を輸入する義務があります(通称「ミニマム・アクセス米」)。

•輸入先:主にアメリカ、タイ、中国、オーストラリアなど。

•用途:

•加工用(せんべい・酒・酢など)

•業務用(おにぎり・外食・学校給食)

•一部は政府備蓄としてストック

•表向きは「市場開放」、実態は「国内市場への圧力回避のための隔離」

2021~2025年のミニマム・アクセス米の処理動向

🔹【2021年〜2023年】(冷夏や不作ではない通常年)

•通常どおり毎年約77万トンずつ輸入。

•新型コロナの影響で外食需要が減り、使用されず余剰米が積み上がる。

•在庫の一部は政府備蓄や倉庫保管に回され、倉庫逼迫の要因に。

•国産の備蓄米と用途がかぶるため、国産古古米との“ダブつき”が発生。

🔹【2024年】(インフレ・物流コスト上昇)

•為替円安により、輸入コストは上昇。

•しかし義務輸入は継続され、コストを税金で吸収。

•備蓄の更新放出はされず、古米の在庫滞留が進む。

•消費者の間では「米が高くなった」「でも古米はまずい」と混乱が広がる。

🔹【2025年】(小泉農相就任・備蓄米放出)

•外国産米は前年までに輸入済のものも含めて、倉庫でだぶついた状態。

•小泉農相の方針で、国産備蓄米の放出が優先され、外国産米の流通は相対的に停滞。

•一部の専門家からは、「ミニマム・アクセス米の処理に窮しているのでは」との声も。

問題点まとめ

問題点          内容

毎年の義務輸入が固定   必要なくても77万トン輸入しなければならない

処理先が限られる    加工・業務用・援助用に限られ、家庭用にはほぼ出回らない

国産米と競合    国産備蓄米と役割が重なり、価格・需給に影響

在庫の滞留        消費しきれずに備蓄・倉庫圧迫 → 政策判断をゆがめる

小泉農相が備蓄米を市場に放出する裏で、実はWTOルールに従って外国産米も毎年77万トンずつ輸入され続けていた。
使いきれず、売り場に出ることもない“隠れた在庫”は、国産米の流通に静かに圧力をかけていた。

「緊急輸入」の可能性に言及(6月6日会見)

•備蓄米がなくなった場合には、「ミニマムアクセス米だけでなく、緊急輸入も含めてあらゆる選択肢を検討する」と明言。

•「備蓄米が尽きたら米を輸入する」という趣旨は、あくまで緊急対応の姿勢としての発言だと確認されており、
      “関税なし無制限輸入”の直接的発言ではないとファクトチェックもされています。

🌾 WTOミニマム・アクセス米との関連

•日本はWTOにより、年間約77万トンの外国米を輸入する義務があり、主にアメリカ(カリフォルニア米)などから調達。

•これらは主に加工用・業務用・備蓄用として使われ、市場には限定的にしか流通しない。

•小泉政権下でも義務輸入は継続されているものの、備蓄米の放出が優先されている状況です。

「備蓄米の“買い戻し制度”はどうなったのか?」

かつて、備蓄米が一般競争入札で市場に放出されていた頃、落札業者には「1年以内であれば政府が買い戻す」という制度が存在していた。
これは、万が一の凶作や災害時に再び米が必要になった際、市場に出た米を迅速に回収できる保険的な仕組みだった。

ところが、2025年に入って小泉進次郎農相の方針により、備蓄米の放出は随意契約に変更された。
対象業者を政府が個別に選定し、数量・条件も柔軟に決める方式である。

問題は、この随意契約に移行したあとも、買い戻し制度が継続されているのかどうかが明確にされていないことである。
競争入札時代には農水省の通知等で制度化されていた「買戻しルール」が、現在の契約形態の中でどう扱われているかは不透明だ。

特定業者への大量供給が進むなか、もし再び災害や不作が起きた場合、「備蓄米は売ったからもうない」とは言えないはずだ。
随意契約でも買戻しが担保されているのか、それとも制度そのものがなくなってしまったのか――
これは消費者だけでなく、農家にとっても「備えとしての備蓄」が機能しているのかを問う大きな問題である。


•「買い戻し制度が明示されていない=緊急時の備蓄としての信頼性が下がる」

•「安く売った米を高く買い戻す可能性もあるため、財政的にもリスク」

✍️ 「“5年ルール”という都市伝説」

さらに、備蓄米をめぐっては、かねてから**「5年ルール」**と呼ばれるウワサも囁かれてきた。

これは、「備蓄米は最大5年間保管できるのではないか」「実は政府が5年分のコメをストックしている」といった見解で、SNSや一部評論家の間で言及されてきた説だ。

だが、農水省が公表している公式制度では、備蓄米の保管期間は原則「3年間」までであり、実際に流通しているのは古古古米(3年もの)か、例外的に古古古古米(4年もの)までである。
「5年保管」された米が市場に出たという公的記録は確認されておらず、「5年ルール」はあくまで制度ではなく都市伝説に近い。

ただし、近年の物流逼迫やミニマムアクセス米の滞留、備蓄米放出の遅延などを考慮すると、「5年モノの在庫が本当に存在するのでは?」という疑念も全く根拠がないとは言い切れない。

特に、2022〜24年頃に輸入された外国産米(義務輸入分)が余剰になっている可能性もあり、
“備蓄”と“滞留”の境界線は極めて曖昧になってきている。

政府は「備蓄の透明性」を強調するが、買い戻し制度の有無や「5年ルール」の真偽といった部分が曖昧なままでは、
果たしてその備蓄が「国民のため」なのか、それとも「制度のため」にあるのか――疑問は拭えない。

今後の展望(予測と課題)

・備蓄米の枯渇時には、制度外措置として緊急輸入の必要性が現実化

•小泉農相自身が明言しており、緊急時にはミニマムアクセス米以外の輸入も排除しない方針。

・米価を維持する根本的改革の焦点

•備蓄米放出による価格圧力は一時的で、減反政策の見直しや関税体系の改革が不可欠とする識者の分析もある。

・制度の透明性と公平性の問題は継続

•随意契約のプロセスについて、自民党内や農協から「ルール無視」との批判あり。

小泉進次郎農相就任後、備蓄米は競争入札から随意契約による大量放出へと制度が大きく転換された。
それでも供給が追いつかなければ、WTO義務輸入のミニマム・アクセス米や緊急輸入も辞さない構えを示している。
制度の透明性、品質管理、農家保護の観点からは、制度設計の根本的見直しが求められている。

【 あとがき 】

令和の米騒動の記事をBlogに書いてみよう。と、気楽に考えていたが、
想像以上の出来事があった。

そこでAIの力を借り、自分が知らなかったことがいろいろ出てきました。
簡単に書いていけばいいではなく、知らないことが罪といまさらわかってきました。

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